復活しました(させられました)鬼の首領、日本三大妖怪の一人、酒呑童子です。口癖は俺様最強!
大江山の酒呑童子
酒呑童子(しゅてんどうじ)は、大江山に住んでいたと伝わる鬼の首領。酒が好きだったことから、手下たちからこの名で呼ばれていた。彼が本拠とした大江山では洞窟の御殿に住み棲み、数多くの鬼共を部下にしていたという。
酒呑童子伝説(改)
一条天皇の時代、京の若者や姫君が次々と神隠しに遭った。安倍晴明に占わせたところ、大江山に住む鬼(酒呑童子)の仕業とわかった。そこで帝は源頼光と藤原保昌らを征伐に向わせた。頼光らは山伏を装い鬼の居城を訪ね、一夜の宿をとらせてほしいと頼む。酒呑童子らは京の都から源頼光らが自分を成敗しにくるとの情報を得ていたので警戒し様々な詰問をする。
酒呑はふと山伏らの正体に気づきかけたが「釈迦は進んで鬼神の餌食になったという故事があります。仏門に仕える我々は頼光のような悪人ではありません」などと言ってうまくごまかした。なんとか疑いを晴らし頼光らは鬼に八幡大菩薩から与えられた「神変奇特酒」という毒酒を振る舞った。酒を酌み交わして話を聞いたところ、大の酒好きなために家来から「酒呑童子」と呼ばれていることや、もともと住み着いていた山を伝教大師(最澄)が延暦寺を建て以来、そこには居られなくなくなり、大江山に住みついたことなど身の上話を語った。このあと渡辺綱が舞を披露し「年を経て、鬼の岩屋に春の来て、風や誘いて花を散らさん(嵐に散る桜のように、鬼どもの命を散らす)」と歌ったが、そこに込められた意味に鬼たちは気づかなかった。
こうして時間稼ぎをしているうちに神便鬼毒が効き始め、鬼たちは痺れとともに眠りに落ちてしまう。好機とばかりに武者姿に戻った頼光らの前に、神の化身たちが再び現れる。「よくぞここまで来た。我々が鬼の手足を鎖で四方の柱へ縛りつけてやろう。頼光は酒呑の首をとり、他の物は残りの鬼を斬り捨てよ」と告げた。
頼光らの動きを察して、酒呑童子は目を開くが神便鬼毒が効いて動けない。「客僧たちよ。お前たちの言葉を信じたのにこの仕打ちか!我々鬼は卑怯なことなどしなかったのに!」と訴え、これが酒呑の最期の言葉となった。
(詳しくはWikipedia等参照)
酒呑くんは大江山での最期を自身の責任だと考えていて、今一度この世に生を受けたからには今度こそ鬼の再興をと慎重に自らの威厳を示す方法を模索中です。雪男子くんとは腐れ縁で生前から一方的にライバル視しています。雪男子くんとはとりあえず本気で戦って自分の方が強いと証明したいだけ(脳筋)だけど雪男子くんがなかなか本気にならないので決着はいつになることやら。
自分の復活が妖怪たちに及ぼす影響についてはそれはそれでいいんじゃねぇか、俺様の管轄は鬼だけだというスタンス。しかし自分の縄張りで好き勝手されるのも面白くないのでたまに共闘してくれるかもしれない。
生前のことは生前のことであって、大江山に戻る気はないらしい。
酒呑童子の出生
平安初期に越後国で生まれた彼は、国上寺(新潟県燕市)の稚児となった。絶世の美少年であったため多くの女性に恋され恋文をもらったが、貰った恋文を読みもせず全て焼いてしまったところ、想いを伝えられなかった女性の恋心が煙となって、彼の周りを取り囲み、その怨念によって鬼になったという。そして鬼となった彼は、本州を中心に各地の山々を転々とした後に、大江山に棲みついたという。
国上寺にある「大江山酒顛童子」の絵巻には、酒呑童子の生い立ちが記されており、それによれば、酒呑童子の幼名は外道丸であり、子供の頃はずば抜けた美貌の持ち主てあったが手の付けられない乱暴者だったため、両親がそれを懸念して国上寺へ稚児として出されたとされている。
(wikipedia参照)
酒呑くん本人は外道丸時代のことを覚えていないと口では言っているが実際のところは分からない。ただ鬼となった自分と人間の外道丸は別人だと考えている。