茨木童子

茨木くん。メンヘラもメンヘラ。愛が重いです。

茨木童子(いばらきどうじ)は、平安時代に大江山を本拠に京都を荒らし回ったとされる「鬼」の一人。酒呑童子(しゅてんどうじ)の最も重要な家来で相棒でした。

大江山の鬼退治

酒呑童子の一味による被害があまりにも大きく、源頼光が鬼退治に行くこととなり、配下の頼光四天王(渡辺綱・坂田金時・碓井貞光・卜部季武)や友人の藤原保昌ら、総勢五十数名とともに大江山に向かった。山伏の姿になった一行はさまざまな人々の助けを得ながら、一晩の宿を求める振りをして酒呑童子の本拠にはいることに成功した。その晩は酒宴が盛り上がり、深夜、酔って動かなくなった酒呑童子の一味の鬼たちを頼光らは残らず退治した。ただし、茨木童子のみは渡辺綱と戦っていたところ、酒呑童子の討たれるのを見てこれはかなわないと退却し、唯一逃げるのに成功したという。

というのが言い伝えでの話であるが、隙を見て酒呑童子が茨木童子だけでも逃がそうとしたというのが実際のところである。しかし茨木童子は自分が戻ればまだ助けられたかもしれないのにと逃げたことを後悔し続けている

茨木童子のその後

逃げたと思われた茨木童子であったがその後酒呑童子の敵を討とうと羅生門にて渡辺綱に再度戦いを挑むことになる。しかしその際に自身の腕を切り落とされてしまう。腕を取り戻した後の茨木童子の行方は定かではない。

と思われたがその後は一人では酒呑童子の仇を取ることもかなわず、酒呑童子から救ってもらった命を捨てることもできず、ただひたすら自身を責め続けていた。酒呑童子が敗れたという噂を聞いた雪男子は彼のパートナーの痛々しい姿を見ていられず、茨木の希望もあって彼を氷に封印することにした。そして酒呑童子復活の噂を聞きつけ日下翔太を下界に迎えに行く際に封印を解いた。

酒呑童子との関係

茨木童子とともに京都を荒らした大鬼、酒呑童子だが、実は彼らの関係も様々な諸説がある。その諸説の中に、実は茨木童子は“男の鬼ではなく、女の鬼だった”という説があり、または酒呑童子の息子、はては彼の恋人だったという説も伝わっている。

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